買収成功のポイント
企業買収を成功させるためには、いくつかの大切なポイントがあります。これらのポイントを押さえることにより、契約から事業の継承までスムーズに進めることができます。逆にこれらのポイントをはずしてしまうと、予想外の問題の発生による手続きの長期化やあまり効果のない買収をしてしまうなどの問題を招く可能性がありますので、買収をご検討の際は是非参考にしてください。
M&Aの目的を明確にする
企業買収の際には、最初から最後まで買収する目的を明確にし、常に意識して買収に臨みましょう。M&Aは買収が目的ではなく、自社の目標を達成するための手段として使うものです。
自社の身の丈に合っているか。既存の事業とシナジーが生まれるか。相手先の従業員、取引先から協力してもらえるか。会社の発展につながるか。このようなことをしっかり考えた上で、目標の達成に近付く買収を実現させましょう。
簿外負債に目を向ける
買収の際に最も留意しておかなければならないことが、この「簿外負債」です。簿外負債には下記の3点が挙げられます。
- 貸借対照表上に記載されていない借入
- 脱税
- 社員で行っている連帯保証
商談は基本的に売却企業の提出した決算書をもとに話を進めていきます。しかし万が一、決算書に記載されていない負債があり、会社ごと買収してしまうと、負債も一緒についてきてしまいます。このリスクを避けるために、簿外負債に注意しながら、慎重に話を進めるよう心がけてください。
なお、このようなリスクを軽減するために、正式契約書の中に「M&A決済後に簿外債務が発覚した場合は、売り手の責任において負担する」という条件を盛り込むという対策もしばしばあります。
秘密保持を徹底する
M&Aの取引において、秘密保持は絶対条件です。売却企業は、経営者はM&Aを考えていても社内の従業員は通常通り業務をしています。そこでもし、社長がM&Aを考えていることが従業員・取引先・銀行に広まったとしたら、信用問題に発展します。
会社=人、従業員・取引先・銀行を含めて「会社」なのです。もし信用を失ったとしたら、M&Aがうまく進まないどころか、本来相手企業が持っていたはずの価値が薄れてしまう可能性があります。そうならないためにも秘密保持は徹底しなければいけません。












